topimage

2012-06

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となりの犬 - 2012.06.24 Sun

#7003


年老いた犬は遠くに行かない
おばあさんといっぴきはどこかで折り合い
家を出て誰にも会わなければ太い電信柱5つ
ゴミの日にときどきつかまるわたしに
犬は上目遣いでサインを送る
わたしは屈んで犬を撫で
はなしは集積所に向かって頷く

立ち上がったら、だよ?
強制的に「ばいばい」
振り向く犬に手を振る


     *


宵闇の抜け道は騒がしい
花屋の風見鶏がキィキィ啼き
風が何処に往くかなんて
花たちは首を項垂れ眠り始める

夜も更けたというのに
子どもたちは眠るきっかけを失い
塾から帰宅するあいだ
かん高い声は空をつつき夜道を照らす

あの犬はヲンヲン吠える
沈殿する夜を掻き雑ぜるものに
あの犬はヲンヲン吠える
夜風にひるがえるバスタオルに

おじいさんはいつだって「こら」だけ

口は声のないヲンのまま
ベランダと下の座敷で眼が合った
この間合いは…

もしやわたしのせい?

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風、小道 - 2012.06.19 Tue


Without You // The Piano Guys

わたしのなかでうず高く積ったまま
放っておかれた紙ふぶきを
雨の終わる場所で舞い上げたら
ふだんみている風景の
パズルだったことに気づくかもしれない

        *

風がわたしを追い越していくとき
振り向いて笑ったので
わたしの何がおかしいのか
恥ずかしいことをしでかしてやいないか、と
しきりに自分を見回したりするんだ

坂の風は背中を押してくれるけれど
下ろした前髪もからかうので
ハンカチでおでこを抑えて
フェンスを掴む囚人たちのような犬の子草、に
急いでなんかいないよと目配せしたんだ

        *

わたしのなかでうず高く積ったまま
放っておかれた紙ふぶきを
抱えた分だけ並べてみたら
ふだんみている風景の
パズルだったことに気づくかもしれない

やわらかい、葉がさわわ
風、小道
きみの家へとつづく道


次の雨には - 2012.06.16 Sat

#192_1


路肩のクスクス話は聴こえなくなった

空の青さは遠近法で描かれているとか
風の噂は寂しい主婦のつくり話だとか
雨が出す問題って小3レベルよねとか

犬はおばあさんよりおじいさんの散歩がすき
バカ猫は獲物を狙ってる体勢で寝てしまうの
うぐいすの新人王なら第四町内会の梅の木の

傘を持つとね、そっちに気がいって
雨の音はきみ等の話しをかき消すし
新しいニュースはあるのかな?と
私はしばらくの数日を取り繕ろう

"次の雨あたりで折れちゃうかもよ?"
「・・・わかったよ」
わたしの返事は明らかな独り言になった


"何の慰めにもならないわ"と
忘れっぽい私を微かに笑った

後日談の一年後。 - 2012.06.14 Thu

#7007

去年のいまごろ読んでいた本は途中で挫折。
10センチくらいの分厚い本だった。
2週間の貸し出し期間内には読めず、
次の予約者も控えていたので延長も出来ず、
かといって買うには高く。
うん、
買わないから借りるんだわ(笑)。



「プレミアムモルツ、2杯でスキャンしようか?」



本が未だ手元に無いことを
けっこう大事に抱えているんだ


止まれ - 2012.06.08 Fri

#7004



信号は赤。

このセカイに色は無く
縦にも横にも存在する交差点
こころの視覚だけが頼り
マナーの良い人、悪い人
初心者も熟練も業者も個人も
ネットセカイを光速で走る
私ももかつて運転していた
いつかは上達するのかしら
当て逃げされて文句も言えず

やがて 
私は車を降りた

急ぐことはない
今が足りないくらいだ


信号無視のひき逃げ車が走り去るのをみた
彼らの脳裏に浮かんだのはなんだったのだろう


ジューン - 2012.06.06 Wed

#7005

あいつには決して言わないけれど
本日の運勢とか星占いとか
自分にあるまじき事を毎朝
ちっ、

ふーん…と聞き流していたのに
同じ時間に同じドラマ見て
続きはどうなるんだろうね
ちっ、

食器棚にあいつ専用の湯のみ
あいつから借りた本とか
貰った物が増えてく部屋
ちっ、

電話はだいたい決まった時間
待ち合わせは一時間半あと
改札に向かって走るあたし
ちっ、

今日の相性63点
どう思う?ジューン

月食 - 2012.06.04 Mon


静かな週末でした。

#6001


葛藤とか。葛藤はずっとわたしのスカートを掴んでいた。
後ろに隠れるものを庇うフリして宥めすかして今日に至る。

”疲れたんだ”
別れ際にそんな不安をきみの手のひらに乗せた。
少なくてもこれで来週までは音沙汰がなくなる。
もしかしたらもっと長く。


やがて来る雨季に備えた気配りの晴れは心なしか気弱く。
きみもわたしも後ろのコが怖がらないよう笑みを湛えているが
『めっ…』をする。

#6000



music - 2012.06.01 Fri


音が鼓膜の向こうに行きたがる
私はそれを内側で聴き入り
こころのなかの泉に落とす
水面に現れる紋は世界になり
誰にでもなり何処までも往く
乱暴に、または丁寧に
四方八方に飛び散った飛沫
それらは言葉になりたがる
ときにはサボって水浴びだけをし
私は裸のまま世界を歩こうとする

誰にもなれず何処にも行かれない

がっかりした私は
微振動し続ける水の上に在る
七色に輝く粒子などを拾い集めて
やがて消え往くものを記す





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