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裏切りの斜光 - 2012.10.20 Sat
秋の空はときめきの無さに耐えている
実るように落ちてしまうことに耐えている
あたしの舌はもどかしさをごたまぜにして
もつれにもつれた言葉をガムのように噛んでいる
好天を見計らった鳩は小屋の中で固くなってた
あたしはその死を知っていたかもしれない
無心で部屋を掃除して孤独に備えた
電話は呼び続ける
再び襲う臨場感のなさに耐えている
自分が遠くに行ってしまったことに耐えている
あなたは舌を何枚も持っていることを自慢して
あたしのための真実をべろっとだしてみせる
石のように意地を張りつづける理由があった
あたしはその死も覚悟していたかもしれない
病のように黙り続ける沈黙を揃えた
あたしの声はもう晴れてはいない でしょ?
思い遣りは
あなた自身しか救っていない
西に傾く陽射しは贅沢を使いきれない
窓から射し込むおこぼれのなかに
とても静かな狂気が眠っている

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